全国福利厚生共済会はMLM(マルチレベルマーケティング)手法を取り入れていますが、これはいわゆるネットワークビジネスです。
ネットワークビジネスと聞いてよく思われるのが
・ねずみ講なんじゃないか。
ということです。
ここについての誤解を解くためにMLMとねずみ講の違いを簡単にですが説明させていただきます。
MLM(マルチレベルマーケティング)について
マルチレベルマーケティング(MLM)とは日本では連鎖販売取引、いわゆるマルチ商法と言われています。
まず第一にハッキリと言っておきたいのが、日本における連鎖販売取引は、特定商取引法の中にも記載されており合法の商法になっています。
名前を見ればわかりますが、商品の流通網が連鎖的に作用するのでこの名前が付きました。
そしてその流通網が蜘蛛の巣のネットに似ていることから、ネットワークビジネスと呼ばれてます。
例えばAさんが商品をBさんに紹介し、Bさんがその商品を買うとその代金の一部がAさんに支払われます。
さらにBさんが今度はCさんに紹介して代金が支払われると、その一部がBさんとAさんにも支払われる、と言った構造です。
ねずみ講について
ねずみ講も基本的な構造はMLMと同じですが、いくつか異なる点があります。
①商品が存在しない(権利などを売る)
②収入に制限が無い
③基本的に下の紹介者が上の紹介者の収入を超えることができない。
と言った点です。
そしてこれらは「無限連鎖講の防止に関する法律」で違法として禁止されています。
いわゆるMLMはねずみ講が上だけが設けて下が必ず損をする構造を違法として制限を付けた中で、法律に引っかからないように行われている商法とも言えます。
まとめると以下のようになります。
ねずみ講は1980年代に天上一家事件や豊田商事事件などで大きく問題となりましたが以降現在に至るまでねずみ講として企業が告発されたことはありません。ここ数十年の間にMLM、マルチ商法を採用した会社は何百社もありますが、無限連鎖講の防止に関する法律に引っかかって捕まったっていうことは無いのです。
MLMの問題点
ではMLMが全く問題を起こしていないかというとそういうわけではありません。
ねずみ講だから問題となってはいませんが、特定商取引法に則った勧誘方法を取らない輩がいることが問題となっています。
具体的に言うと以下のようなものです。
・勧誘目的であることを告げずに人を誘い、勧誘行為を行う。
・絶対に儲かると言ってしまう。
・商品の効能を保証、または過剰に誇張する。
・勧誘の意思がないことを告げた相手にしつこく勧誘する。
・個人の部屋など公衆の出入りがない場所で勧誘行動をする。
など、これらは全て特定商取引法に違反する行為であるにも関わらず、それを守らない会員がいるため問題となっているのです。
無限連鎖講の防止に関する法律に関しては会社が違法で無いシステムを構築しているにも関わらず、勧誘行為をする会員が特定商取引法における禁止行為を十分に理解しないまま勧誘を行ってしまうことで違反を犯すと言うケースが非常に多く、現在に至るまで悪いイメージが払拭できないと言う現実があります。
MLMにおける会員は会社と雇用関係を結んでいるわけでは無いため、個人の教育がされないまま営業を行ってしまうような状況になりやすく、素人が軽いノリで活動を初めてしまうととてもリスクの高い商となってしまうわけです。
まとめ
まとめると、MLM自体は合法であり、全国福利厚生共済会をはじめ現在ある多くのMLM会社は法律に則って問題なく事業を行っています。
しかし、営業を行う会員自体が会社と雇用関係があるわけでなく、個人で動くと言う性質上特定商取引法に引っかかる勧誘を行ってしまうリスクがとても多いと言う問題点があります。
基本的にどの会社も禁止行為としてパンフレットには記してあるので、そこをしっかり読んで禁止行為をちゃんと理解さえして勧誘活動を行っている上ではMLMはなんの問題も無い商法なのです。